歴史の証拠十一

モルモン書の中にみられる日本についての預言

 

時期:紀元前約600年から592年に至る


紹介

下記の重要な預言と一致する日本の歴史を説明します。紀元前600年から592年に渡って預言者ニーファイによって記録されたものです。


参照

ニーファイ第一書13:1-41

紀元前600年から592年に至る



説明

  1  さて、天使がわたしに、「見なさい」と言った。それでわたしは眺めると、多くの国民と王国が見えた。

  2  天使がわたしに、「何が見えるか」と言ったので、わたしは、「多くの国民と王国が見えます」と答えた。

  3  天使はわたしに、「これらは異邦人の国民とその王国である」と言った。

預言者ニーファイはイスラエル人なので彼の立場から「異邦人」は非イスラル人でした。

  4  そしてわたしは、異邦人の国民の中に一つの大きな教会が設立されるのを見た。

  5  天使はわたしに言った。「ほかのあらゆる教会にも増して忌まわしい教会が設立されるのを見なさい。この教会は神の聖徒たちを殺し、苦しめ、縛り上げ、鉄のくびきを負わせて、囚われの身に陥れるものである。」

  6  そしてわたしは、この大きな忌まわしい教会を見て、悪魔がその創設者であるのを知った。


    「大きい忌まわしい教会」は神様を信じる事よりも、人の世の事を気にする人々の意味があります。それは特定の教会に限ったことだけではありません。


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  7  わたしはまた金と銀と絹と緋の衣とこまやかに織った亜麻布、それにいろいろな種類の高価な衣類を見た。また、多くの娼婦を見た。

  8  天使がわたしに言った。「見よ、金と銀と絹と緋の衣とこまやかに織った亜麻布、それに高価な衣類、また娼婦などは、この大きな忌まわしい教会が好むものである。

  9  また彼らは、世の誉れを得るために神の聖徒たちを殺し、彼らを囚われの身に陥れる。」

  10  さて、わたしが眺めると、大海があって、それが異邦人と兄たちの子孫とを隔てているのが見えた。


    「大海」とは日本海を指します。「兄たちの子孫」はニーファイの兄たちレーマンとレムエルの子孫でした。

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  11  そして天使がわたしに、「見なさい。神の怒りがあなたの兄たちの子孫のうえにある」と言った。

  12  それで眺めると、異邦人の中に一人の男が見え、その男は大海によってわたしの兄たちの子孫から隔てられていた。すると神の御霊が降ってこの男に働きかけ、この男が大海を渡って、約束の地にいるわたしの兄たちの子孫のところへ行くのが見えた。


    「異邦人の中」の[一人の男」とは、不確かながら韓国人であったのでは、と思われます。「約束の地」とは、日本を指していたと思われます。特に九州地方。そして、預言者リーハイの子孫レーマン人にとっても母国は九州でした。


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  13  そして、神の御霊がほかの異邦人にも働きかけ、彼らが囚われの身の上から逃れて大海を渡って行くのが見えた。

  14  そして、約束の地に大勢の異邦人の群れがいるのが見え、神の激しい怒りが兄たちの子孫に下り、彼らが異邦人の前から散らされ、打ち負かされるのが見えた。


    推理するとその異邦人は、恐らく韓国から来て九州に定住したと思われます。そしてレーマン人「兄たちの子孫」を追放しました。これらの出来事はニーファイ人が戦闘によって惨敗した直後に発生しました。(参照:モルモン書8:8)「そして見よ、それを行われたのは主の手である。また見よ、レーマン人も互いに戦い合って いて、この地の全面が殺人と流血の絶えない有様を見せており、だれも戦争の終わる日を知らない。」それは紀元後約400年でした。


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  15  またわたしは、主の御霊が異邦人のうえにあって、彼らがまことに栄えてその地を受け継ぎとして得るのを見た。また彼らが、殺される前のわたしの民のように肌の色が白く、非常に麗しく美しいのが見えた。


    この節にある「色が白く」を意味するものは、その異邦人がヨーロッパから(米国まで)渡って来た人々であったのではと憶測されたからです。しかし、上記の「わたしの民」とは、中東のユダヤ人またはセマ族であって、ヨーロッパ人ではありませんでした。実際の異邦人は韓国人だったと思われます。

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  16  そして、わたしニーファイは、囚われの身から逃れて来た異邦人が主の前にへりくだり、主の力が彼らとともにあるのを見た。

  17  わたしはまた、彼らの母国の異邦人が、彼らと戦うために海にも陸にも集まるのを見た。

  18  そしてわたしは、神の力が彼らとともにあり、また神の激しい怒りが、彼らと戦うために集まったすべての人に下るのを見た。

  19  そしてわたしニーファイは、囚われの身から逃れて来た異邦人が、神の力によって、ほかのすべての国民の手から救い出されるのを見た。


    この上記の節の中で述べられている預言は、数ある預言の中でも最も重要な意味が含まれています。それは元寇の参照です。その言葉の意味が、この上記の一節と同じ意味合いを含んでいます。以下はウィキペディアからの引用です:


「元寇とは、日本の鎌倉時代中期に、当時大陸を支配していたモンゴル帝国(元)及びその服属政権となった高麗王国によって二度に渡り行われた対日本遠征の呼称である。一度目を文永の役(ぶんえいのえき・1274年)、二度目を弘安の役(こうあんのえき・1281年)という。蒙古襲来とも。主に九州北部が戦場となった。」

    神様はその預言を実現すべく、二度に渡って台風を引き起こしました。そしてモンゴルからの侵入を防ぎました。その結果、日本の天皇制を保護することができました。それらは神様の見えない力を発揮した事件でした。


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  20  そしてわたしは、彼らがその地で栄えるのを見た。また、一冊の書物が見え、それが彼らの中で広まるのが見えた。

  21  すると天使が、「この書物の意味が分かるか」と言った。

  22  わたしは天使に、「分かりません」と答えた。

  23  すると天使は、「見なさい。この書物はユダヤ人の口から出ている」と言った。わたしニーファイがそれを見ると、天使はわたしに言った。「あなたが見ている書物はユダヤ人の記録であって、主がイスラエルの家に立てられた聖約が載っており、それにはまた、聖なる預言者たちの語った多くの預言も載っている。それは真鍮の版に刻まれている記録に似たものであって、ただその量が少ないだけである。それでもその中には、主がイスラエルの家に立てられた聖約が載せてあるので、異邦人にとって大いに価値のあるものである。」


    上記の節における書物はキリスト教のバイブルです。上記の節は特別に旧約聖書について言っています。

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  24  また、主の天使はわたしに言った。「あなたはその書物がユダヤ人の口から出て来たのを見たが、それがユダヤ人の口から出て来たときには、主の完全な福音が載っていた。この主については、十二使徒が証をしており、彼らは神の小羊にある真理によって証をしている。

  25  したがって、これらのことは神の内にある真理によってユダヤ人から異邦人に純粋なまま伝わる。

  26  そして、これらが小羊の十二使徒の手によってユダヤ人から異邦人に伝わってから、あなたには、ほかのあらゆる教会にも増して大きな忌まわしい教会が設立されるのが見える。見よ、その教会の者たちは、分かりやすくて大変貴い多くの部分を小羊の福音から取り去り、また主の多くの聖約も取り去ってしまったからである。


    上記に紹介したのは預言者ニーファイが主に新約聖書のバイブルについて話しています。それによると、ユダヤ人から伝えれた多くの聖なる古い記録が消滅してしまったことを話しています。


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  27  彼らがこれをしたのは、主の正しい道を曲げて人の子らの目をくらまし、その心をかたくなにするためである。

  28  したがってあなたには、あの書物があの大きな忌まわしい教会の手を経て出て来てからは、神の小羊の書物から分かりやすくて貴い多くの部分が取り去られていることが分かる。

  29  そして、これらの分かりやすくて貴い部分が取り去られてから、この書物は異邦人であるすべての国民に伝わる。まことに、それが囚われの身から逃れた異邦人とともに、あなたの見た大海を渡って、異邦人であるすべての国民に伝わった後、非常に多くの人がつまずき、まことにサタンがその人々を大いに支配する力を持つほどになるのが見える。それは、神の小羊にある明瞭さによって人の子らに理解しやすかった、分かりやすくて貴い多くの部分が、その書物から取り去られてしまったため、すなわち小羊の福音からこれらのことが取り去られてしまったためである。


    バイブルの教えは日本を含めた世界各地に広がっています。


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  30  しかしながら、あなたは見る。囚われの身を逃れる異邦人、ほかのあらゆる地に勝ったえり抜きの地、すなわち、あなたの子孫が受け継ぎの地として所有すると、主なる神があなたの父に聖約された地の面において、神の力によってすべてのほかの国民より高められる異邦人を。それゆえ、あなたの兄たちの中に生きている、あなたの子孫で血が混じった者たちが、この異邦人によってことごとく滅ぼされてしまうのを、主なる神は許されない。このことをあなたは見る。


    ここでは預言者ニーファイが日本について触れています。歴史の証拠二で、すでに述べたようにニーファイの父であるリーハイは神武天皇でした。神様は、ニーファイの子孫が日本人によって守られるように約束しました。歴史の証拠四で解釈したように、日本の天皇制度の推移は神武天皇から綏靖天皇へと受け継がれていました。そして綏靖天皇が預言者ニーファイであったということを述べて来ました。それらの理由から、神武天皇(リーハイ)や綏靖天皇(ニーファイ)の多くの子孫たちは、日本という国土の中で生まれ育ったことも裏付けられます。


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  31  また主なる神は、この異邦人があなたの兄たちの子孫を滅ぼすのも許されない。


    日本人の民は他のアジアの国から渡ってきた異邦人とレーマン人、そしてニーファイ人による混血の民族から成っていることが、それぞれの歴史の証拠によって裏付けられます。


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  32  また主なる神は、異邦人が恐ろしい盲目の状態にとこしえにとどまることも許されない。あなたが見る彼らのその状態は、小羊の福音の分かりやすくて大変貴い部分があの忌まわしい教会によって差し止められたためである。そして、あなたはその教会が設立されるのを見たのである。


    古代日本におけるニーファイ人はキリスト教の存在を知っていました。しかし彼等が死滅した紀元後約385年にそのキリスト教の教えは、消滅してしまいました。


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  33  したがって、神の小羊は言われる。『わたしは異邦人を憐れみ、イスラエルの家の残りの者に大いなる裁きをもって報いを加える』と。」


    しかし、リーハイの子孫たちは、無礼な行動を繰り返したいました。そのために、神様はそれらの子孫を罰しました。しかしながら、神様は、アジアから渡ってきた異邦人には憐れみを施しました。


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  34  そして、主の天使はわたしに言った。「神の小羊は次のように言われる。『見よ、わたしはイスラエルの家の残りの者、すなわちわたしが話しているこの残りの者とは、あなたの父の子孫であるが、彼らに裁きをもって報いを加え、異邦人の手によって彼らを悩ました後、また娼婦の母であるあの忌まわしい教会が、小羊の福音の大変分かりやすくて貴い部分のため、すなわちその部分があの忌まわしい教会によって差し止められたために、異邦人が甚だしくつまずいた後、』小羊はこう言われ、さらに『その日わたしは異邦人を憐れみ、力をもって、わたしの福音の中の分かりやすくて貴い多くの部分を彼らに明らかにしよう』と小羊は言われる。


    この一節では、イエス・キリストが再び日本に彼の福音を下さると約束しました。


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  35  見よ、小羊は言われる。『わたしはあなたの子孫にわたし自身を現し、わたしが教える分かりやすくて貴い多くのことを記させる。そして、あなたの子孫が滅ぼされ、また不信仰に陥り、またあなたの兄たちの子孫もそうなった後、まさにこれらのことは隠されて、小羊の賜物と力によって異邦人にもたらされる。』

   

    この一節は紀元後約385年に預言者モルモンがニーファイ人の神聖な書をクモラの丘 に埋めることを参照しています。現在ではクモラの丘は三上山と呼ばれています。


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  36  羊は言われる。『その中には、わたしの福音とわたしの岩とわたしの救いが書き記される。

  37  その日、わたしのシオンを起こそうと努める者は幸いである。彼らは聖霊の賜物と力を受けるであろう。また、彼らは最後まで堪え忍ぶならば、終わりの日に高く上げられて、小羊の永遠の王国に救われるであろう。また平和を告げて広め、まことに大いなる喜びのおとずれを告げる者は、山の上にあって何と麗しいことであろう。』」

  38  さて、わたしは兄たちの子孫の残りの者を見、また神の小羊の書を見て、それがユダヤ人の口から出て来て、異邦人から兄たちの子孫の残りの者にもたらされるのを見た。


        38節の中で前述した異邦人(キリスト教の伝道師)が日本に持って来たバイブルです。


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  39  その書物が彼らに伝わってから、わたしはほかにも幾つかの書物を見た。それらは小羊の力によって異邦人から彼らに伝わったものであって、預言者たちと小羊の十二使徒の記録が真実であることを、異邦人と兄たちの子孫の残りの者と、地の面に散らされたユダヤ人に確信させるためのものである。

  40  天使はわたしに言った。「あなたが異邦人の中で見たそれら後の方の記録は、小羊の十二使徒から出た初めの記録が真実であることを立証し、またその中から取り去られた分かりやすくて貴い部分を明らかにする。またそれらの記録は、神の小羊が永遠の御父の御子であって、世の救い主であられること、すべての人はこの救い主のみもとに来なければならず、そうしなければ救われないことを、すべての部族、国語の民、民族に知らせる。


    これらの書物は「モルモン書」、「古事記」、「日本書紀」、そして、今、お読みになっているこの「モルモン書と日本の古史」です。モルモン書と日本書記、及び、記紀のそれぞれの書物の物語が、今、一つの物語として語られようとしています。私はその信憑性を語るものとしてこの書物を、特に、日本の読者の方に知っていただくことを目的として、研究をすすめてきました。

    これらの研究の全容を読まれた読者の方々には、多大な影響を与えることでしょう。私自身も、この研究を進めて行く中で、二つの物語の記録が、一つの記録の物語として結びつく事実が明らかになるにつれて、読者の方々と同じように驚きを隠せません。この研究の信憑性について、読者の方々の理解を受けることができれば幸いです。


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  41  またすべての人は、小羊の口によって立証される御言葉に従って、みもとに来なければならない。そして小羊の御言葉は、小羊の十二使徒の記録のみならず、あなたの子孫の記録の中でも明らかにされるであろう。したがって、これら二つの記録は一つに合わせられる。全地を支配されるのは唯一の神、唯一の羊飼いだからである。

  42  そしてこの御方が、すべての国民、すなわちユダヤ人にも異邦人にも御姿を現される時が来る。この御方はユダヤ人に、次に異邦人に御姿を現され、そして異邦人に、次にユダヤ人に御姿を現される。このように、後の者は先になり、先の者は後になる。」



    歴史の証拠九で、明確になった事実の一つはイエス・キリストが降臨した地は、日本の北九州でした。そして紀元後約34年にニーファイ人の中に再臨しました。「小羊の御言葉」はイエス・キリストの言葉です。「あなたの子孫の記録」というのはモルモン書の記録です。 そして、モルモン書の中にもバイブルの中にも同じキリストの福音が見つけられます。




結び

   神様は日本の歴史を御案内しています。