地理の証拠二十二

レーマン人の領土

 

参照

ニーファイ人とレーマン人の境界線

7  そしてモロナイは、軍隊を東の荒れ野に行かせた。そこで、彼らは出て行って、東の荒れ野にいたすべてのレーマン人を、ゼラヘムラの地の南にある彼らの土地へ追い払った。

8  ニーファイの地は、東の海からまっすぐ西の海に及んでいた。

9  さて、モロナイは、彼らの所有地の北方にある東の荒れ野からすべてのレーマン人を追い払うと、ゼラヘムラの地とその周辺の地に住む者たちを東の荒れ野に行かせ、海岸に近い地方までやって、その地に住まわせた。

10  彼はまた、南方の彼らの領土の境に軍隊を配置して、軍隊と民が敵の手から守られるように幾つものとりでを築かせた。

11  このようにして、彼は東の荒れ野のレーマン人のとりでをすべて断ち切り、また西の方でも同様にして、ニーファイ人とレーマン人の間の境界線上をとりでで固めた。この境界線はゼラヘムラの地とニーファイの地の間にあり、西の海からシドン川の源の付近を走っていた。ニーファイ人はその北方の全地を、すなわち、バウンティフルの地の北方にある全地を自分たちの好むままに所有した。

アルマ書50:7−11

紀元前七十二年




ニーファイ人が北方に旅してニーファイの地からゼラヘムラの地を移住しました

  12  見よ、わたしはアビナドムの子、アマレカイである。見よ、わたしはゼラヘムラの地を治める王とされたモーサヤについて、少しあなたがたに述べよう。見よ、モーサヤはニーファイの地から逃げ出すように、また、主の声に聞き従う者も皆、モーサヤとともにその地から荒れ野へ出て行くように、主から警告を受けた。

  13  そこでモーサヤは、主に命じられたとおりにした。また、主の声に聞き従う者も皆、その地から荒れ野へ出て行った。そして、幾度にもわたる説教と預言によって導かれ、また神の言葉により絶えず訓戒を受けた。また彼らは、神の腕の力によって導かれ、荒れ野を通り過ぎてゼラヘムラの地と呼ばれる地に着いた。

オムナイ書1:12−13

紀元前二百七十九年から百三十年に至る




説明

    この上記の節アルマ書50:8によると紀元前七十二年にニーファイ人の領土とレーマン人の領土は直線で分けられました。節7によるとレーマン人の領土はこの線の南側を所有しました。 この時、そのレーマン人の領土はニーファイ人で「ニーファイの地」と呼ばれていました。それは、遠い昔預言者ニーファイと彼の家族がこの地で住んでいたからです。神の戒めのとおりニーファイ人はゼラヘムラの地(筑紫平野)に移住しました。(参照:オムナイ書1:12−13)12

    ニーファイ人とレーマン人の境界線の位置は地理の証拠二十三の中に定められています。



結び

    紀元前約七十二年にレーマン人は筑後川の筑紫平野の南に住んでいました。付属の「地図三.モルモン書の地」を見てください。


12 それは紀元前約225年に起こりました。